オリジナルグッズを作りたいと思ったとき、まず気になるのが「何個から作れるのか」ということかもしれません。
最近は小ロット対応の商品も増え、以前より少ない数量から制作できる場面も多くなりました。
ただ、実際の現場では「小ロットだから気軽」というわけでもありません。
数量が少ないからこそ、あらかじめ考えておいた方がいいポイントがあります。
この記事では商品を紹介するのではなく、
小ロットでグッズ制作を考えるときに整理しておきたい視点についてまとめます。
小ロット制作とはどんな考え方か
オリジナルグッズというと、企業が大量に作って配布しているイメージがあるかもしれませんが、それは一部です。
必要な分だけ作る方が経済的で、在庫リスクも減らせます。
一方で、多くの商品には「〇〇個以上から制作可能」という条件があります。
これは、印刷を行うための準備費用(機械を動かすコスト)がかかるためです。
つまり、小ロットが割高になる理由は、印刷準備にかかる費用を数量で割るからです。
たとえば、最小ロットのプリント代(準備費用)が1万円だとすると、
- 100個制作 → 1個あたり100円
- 50個制作 → 1個あたり200円
さらに版代が1万円かかる場合:
- 100個制作 → 版代100円/個
- 50個制作 → 版代200円/個
この金額には商品代は含まれていません。
つまり、数量が多いほど1個あたりの単価は下がります。
ただし、必要以上に作ると在庫が無駄になることもあります。
作成した版は、同じデザインなら追加生産で使える場合が多いため、最初は必要な数量から始め、あとで追加するという考え方もおすすめです。
小ロット制作が向いているケース
小ロットや追加生産が向いているのは、例えば次のような場面です。
- 自社で販売するオリジナルグッズ(需要が読めない)
- バンド・イベントの物販
- 展示会やイベントのテスト配布
- 周年事業など限定配布
- 学校行事やオープンキャンパス
小ロットの最大のメリットは、在庫リスクを抑えられることです。
小ロット制作で意外と見落としやすいこと
数量が少ないと単価が上がる
版代や準備費用を少ない数で割るため、1回限りの制作では割高になることがあります。
印刷方法や色数の制約
印刷方法によっては、小ロットだとコストが高くなりすぎる場合があります。
安価な商品が結果的に高価格になるケースもあります。
納期が短くなるとは限らない
数量が少なくても工程は大きく変わらないため、100個でも1,000個でも納期がほぼ同じことがあります。
商品の在庫状況
商品は常に在庫があるとは限りません。
同じ商品を追加生産のタイミングで在庫切れや入荷待ちになる場合もあります。
数量よりも先に決めておくと楽になること
数量を決める前に、次の点をざっくり整理しておくと話が早く進みます。
- 使う目的(配布/販売/記念品)
- 渡す相手
- 使用シーン
- 予算の上限
最初は500個を想定していても、計算してみると50個で十分な場合もあります。
あるいは、予算を優先して数量や商品を調整することもあります。
数量は、目的から逆算して決めるのが基本です。
迷った段階で相談して大丈夫
実際には、考えても分からないことが多いと思います。
だからこそ、早めに相談していただく方がスムーズです。
ショップに掲載している商品は、扱っている商品の一部です。
在庫やコストの無駄が出ないように、一緒に考えながら進めることもできます。
まとめ
小ロットは、単に「少ない数量」という意味だけではありません。
在庫リスクを避け、必要なものを必要な分だけ作るという考え方です。
最初は確実に必要な数量だけ制作し、状況を見ながら追加生産を検討する。
それが無理のないグッズ制作につながります。
数量に迷っている段階でも問題ありません。
目的がある程度決まっていれば、方向性を一緒に整理していくことができます。
